《47》あいそ

【十条 カレーの王国2018】 ◆◆食レポ◆◆

マップ番号：４７（十条）＜シマウマエリア＞

食堂あいそ（しょくどう　あいそ）

参加カレー　

　「牛タンカレー煮込み」　７００円

東十条駅南口を出て横断歩道を渡り、右手（十条駅方面）の坂を登って、セブンイレブンを過ぎた角を左に曲がると突き当たりにのれんの下がったこぢんまりした入口がある。それが「食堂あいそ」。

「あいそ」のたいへん良いご夫婦が切り盛りされる創作和食の店。

亀甲の形に作られた８席が厨房に向かい合う。

ダウンライトで照明された落ちついた雰囲気のテーブルには洒落た食器とガラス製のビールグラス立てがあり、座ったときから素敵な気分になる。気さくなご夫婦で和やかな会話が行き交う。常連さんも多い。

お店のコンセプトはビールやワインと和食のコラボにあるようで、メニューは和食を基本としたおつまみ系の創作和食が中心。

単品で頼むこともできるが、おまかせ（１人あたり２０００円）も可能で、こちらが質・量ともにおすすめ。今回のイベントメニューを組み込んだおまかせも頼める。

イベントメニューは「牛タンカレー煮込み」。

牛タンと筍に、大根や人参といった根菜を和風カレー味で炊いた一品、いや逸品。弾力があるが噛むとほどける厚切りの牛タン、大ぶりでシャキシャキの筍、味が中まで染み通った大根、すべての具材が素晴らしい。

しかし、もっとも特筆されるべきは、その味つけであり煮汁であるといえる。和風だしとカレー。この組合せは新しいものではないかもしれないが、深い味わいの出汁とカレーは完全に一体化していて、もしカレーというものを知らない人が食べれば、純粋な和食メニューだと思うに違いない。

レンゲは具をすくうためだけにあるのではない。出汁を飲むためのものでもあるのだ。

缶バッチ特典はグラスワイン。

具も出汁も実にワインによく合う。

コースでいうところのメインディッシュとして頼んでもよいし、飲み始めで頼んで、酒に合わせて少しずつ食すのもよいだろう。牛タンということで赤、と思いきや白も実によく合う。どちらにするか悩みそうだ。

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